演劇療法 観客アンケート

  • 濱本さんという人間に、早稲田小劇場の時から興味があります。貴方の演戯、春秋座の活動(上演、構成・演出)及び春秋座の人たちの演劇が、私の中の私自身というものの何かをシゲキします。
    今日、この劇場に来るまで、いつだったか、前に体験させていただきました芝居が一年以上もたった(もしかしたら二年以上?)今日まで強いものとして私の中にひきづり続けていました。今、今日の芝居を体験し終わったこの場で、この文を書いていますが、今回の芝居は前回で受けたような衝撃はありませんでした。舞台上から、こちらへ突き抜けてくるようなものが感じられませんでした。一箇所だけ、中央の女の人が現代音楽にのって手を我々客席の方に差し向けるところが、私にとって最も今日の芝居を体験しているという感動のようなものがありました。
    しかし、今日の芝居は内容的に考えると、非常に興味深いものがあります。私なりに演劇は人間の存在と、そのパラドックスを表すものであると考えて居りますので、この問題は劇場を出た後に考えたいと思っております。
    始まりの時の照明が素晴らしいと思いました。
    何か、遊びのようなものが今回は感じられませんでした。何か、わが国の演劇も「ここまで追い詰められたか」という感じがしております。
    次回公演も是非観たいと思っています。失礼を申しました。
    (30歳 職業、演劇のようなもの 男性)
  • お能の舞台のようでした。大変な集中力がいることでしょう。内容は私には難解でした。(目が乾くでしょうねぇ、奇妙な美しさがありましたが)
    (31歳 女性)
  • えー。とにかく、うーん。絶句というべきかな。とても恥ずかしいというか(自分が)。きわどい芝居なさるんですねー。感想になってませんが。
    (20歳 学生 男性)
  • 身体があった。身体のことばもあった。充ちてた。
    (24歳 会社員 男性)
  • こういう演劇を観たのは初めてです。内容が難しくてよく判らなかった。
    不思議で、こわかった。(23歳 女性)
  • ただただ圧倒されてしまい、あっという間の一時間でした。顔の表情がとても面白く、よく訓練してるなと感じました。(32歳 女性)
  • 実は私は演劇と名のつくもの、特に生の人間が自分の目の前で演じたのを見たのは初めて、とても迫力があるのには驚かされました。あまりの迫力に言葉は白々しいほめ言葉しか浮かびそうにないのでかきたくはないのですが、私の内部に何か変革がおこったような感じがしました。劇の間中、役者の方々がこの世の者とは思えないような気がしたんですが、芝居が終わってよくお顔を拝見すると、やっぱり普通の人間なんですね。当たり前か…(20歳 学生 女性)